自分の理想のものと出会うのはなかなか難しい。という話
2016/09/13
先日、珈琲のカップを探しに信楽焼で有名な信楽まで出かけた時の話なんですが。。
信楽はBlink Leather Worksの工房からも比較的近く車で20分程の距離にあり、
僕自身も器などの焼き物を見るのが好きなのでよく買い物に行ったりしています。
そこで今回の目的は「自分の理想の珈琲カップを買う」こと
と、いっても珈琲カップを探しに行くのは今回が初めてではなく、
気になるショップを通りががる度に立ち寄って見ていたのですが
大きさ・色・質感・シルエット・持った時の手になじむ感じ・・
そもそも
そんなにこだわりを持ってもなかなか自分の理想通りのものなんてない。
とわかっていながらも
もしたしたら「あそこのお店には!」なんて思いながらショップ巡りをし、周りから呆れられていました。笑
僕は毎朝、珈琲を淹れて1日をスタートさせるのが長い間の日課になっていて
目覚めの一杯が習慣になっているのです。
なのでその時の気分で珈琲カップを選ぶのも楽しみのひとつで、数種類持っています。
(ちょっと面倒くさいヤツですよね。。笑)
たくさんカップはあるのですぐに必要というわけでもなく、理想のものに出会えたら買おうというくらいの
のんびりとした気持ちでいたんですが欲しい気持ちは日に日に強くなり・・笑
ついに決心して珈琲カップを買うことにしたのです。
そこで決め手となった言葉が「大は小を兼ねる」といったお店の人の言葉。
前から気にはなっていたんだけど、サイズが少し大きすぎかな?と思っていて購入には至らなかったカップがあって
その日も「やっぱりちょっとおっきいんだよね〜」と思っていたら店員さんが話しかけてきて、そんなことをボヤいていたら大は小を兼ねるって昔から言いますしね。と
その言葉になるほど!と思い、ついに購入を決めました。
ある程度のところで妥協する。
ものづくりをしている僕が常にそういった考えを持ってはいけない、と思いつつも
時には妥協することも必要だな。とこのとき改めて気づきました。
昔のもののない時代にはこのような言葉が多く使われていたんだろうけど、
現代は溢れるほどものがあってネットで探せば欲しいものが手に入る時代なので妥協することも少なくなってきたけど、
豊かな生活を送るためには時に大切な考えかもしれないですね!
Blink Leather Works 田中